サービス概要
Service
常に最高の技術で「品質」を追求します。
最高の仕上がりをのぞむなら、最高の機械が必要です。
私たちは、ドイツのハイデルベルグ社製のスピードマスター機を導入することで、高品質印刷の需要に対応しています。さらに、印刷物にとっては、紙面が美しく仕上げられるとともに、ロット全部にその品質が保たれているということが、重要な要素です。
また、オンライン枚葉印刷検査装置を5色機に導入したことにより、印刷面全体・全数の検査を行い、油だれ・水だれ・ヒッキー・ピンホール・文字欠けなどをすばやく検出し、品質向上に貢献します。なお、定期的に機械のメンテナンスを行い、品質管理装置を使ってベタ濃度とドットゲイン量をチェックし、常に印刷機の最適化と印刷の標準化に努めてまいりました。
そうすることにより、短時間での品質管理とカラ―マッチングを可能にしたのです。これにより節約された時間は、品質向上のために使われます。そして、オペレーターの卓越した「眼」によって、微調整や、仕上がりの最終チェックが行われ、印刷物が完成します。
優れたマシンナリー・カラ―マネージメントシステムとのチームワーク…これが、私たちの品質管理の基本です。
アート印刷工芸社のカラーマネージメント
色の数値管理で、印刷の標準化を実現
当社では、モニターからカラープリンター、印刷機などの異なる周辺機器において、「色」を客観的な数値で管理することで標準化を実現しています。
社内基準によるICCプロファイルの運用によって、トータルな色管理を行い、どの段階の機器からでも、視覚的に確認できるカラーマネージメントシステム(CMS)を採用していますので、以下のような、これまでの印刷の問題点を解消します。
これまでの問題点
- 色の違いが、主観でしか判断できない。
- オペレーターによって、色が異なる。
- 印刷機によって、品質が変わる。
- 印刷環境によって、品質が変わる。
CMSの導入により、印刷の標準化・印刷機の最適化を実現
カラーマネジメントシステムの導入により、以下のような標準化・最適化が実現しました。
印刷標準化
- CTPによりPS版の安定化
- 網点の数値管理
- 反射濃度計・分光計で、色の差を数値管理
印刷機の最適化
- インキローラー調整
- ダンプニングローラー調整
- 胴仕立てチェック
- 湿し水循環装置チェック
- ダブリ・スラーのない機械整備
高品質な印刷を実現する最高の機械
オンライン枚葉印刷検査装置を導入。
お客様に、安心をお届けします。
オンライン枚葉印刷検査装置とは?
オンライン枚葉印刷検査装置(ダックエンジニアリング製)は、枚葉印刷をオンラインで高性能に全面・全数にわたる検査を行い、油だれ・水だれ・ヒッキー・ピンホール・文字欠けなどをすばやく検出し、品質向上に貢献します。
オンライン枚葉印刷検査装置の機能
3CCDラインセンサカメラシステム
高輝度特殊照明システムと組み合せ、ノイズの少ない、鮮明でコントラストの高い画像で、ワンランク上の高精度な検査を実現します。
特殊照明システム
オンライン枚葉検査装置のために開発された「特殊照明システム」は、LEDや高周波点灯蛍光灯により、高輝度・高コントラストの光学系を実現し、オフセット印刷機で印刷される、さまざまな紙種類に対応し、高精度な検査を実現します。
SheetABS
圧胴上検査の安定化を図るために特殊製作された「エアー吹き付け装置」により、紙尻の浮きやバタツキを抑え、薄紙から厚紙まで安定した検査を可能にします。
デジタル画像ファイリングシステム
検査結果の、すべての情報を保存。豊富なデータ分析機能を使い、品質のトレーサビリティや印刷欠陥の改善点洗い出しが可能です。
印刷検査の欠陥情報をすべてファイリング
印刷欠陥の画像は、シート単位で最大6ヶ所をファイリングでき、同時に複数の欠陥が出ても欠陥を見落とすことがありません。
欠陥画像は、マスター画像と欠陥画像を交互に表示するブリンク機能により、淡い色ムラ欠陥も瞬時に確認可能です。
「質」を実現するためには、
最初の「印刷設計」が不可欠です。
多色刷技術
原画・原稿の解釈を十分にして「印刷設計」
印刷表現の質を高めるには、色を刷り重ねていく技術・ノウハウが必要です。場合によっては、ゴールドや、シルバーを使用したり、補色を入れたり、紙質やインキの特性により刷順を検討します。
また、作品の意図により、インキ選定だけでなく、AMの線数やFMスクリーニングの使用を決定します。
色校正技術
「本機校正」が最適。「印刷時の立会」もOK
カラ―マネージメントシステム導入により、専用紙によるプルーフと印刷機とのマッチングを行い、色の標準化を実現しています。しかし、紙質による微妙な表現確認には、印刷本機校正が最適です。
また、印刷時の立会を希望される場合には、微妙なバランス調整を行い、お客様のご希望にお応えします。
FMスクリーニングを採用
クリアな色調で、広色域印刷を実現します
FMスクリーニングとは?
当社は、従来のスクリーニング(AMスクリーニング)のほかに、クリアな色調で、広色域印刷を実現できる「FMスクリーニング」を採用しています。
FMスクリーニング技術は従来のAMオフセット印刷に比べ、20ミクロンの極小ドットで表現するため、鮮明なディティール再現、広い色再現領域、スムースな連続階調再現を特長としています。
そのため、干渉モアレや、ロゼッタパターンを解消し、写真のように滑らかな印刷再現を可能にしました。
従来のスクリーニング(AMスクリーニング)
・一般の商業印刷で使用されている網点%(DOT%)
・ドットの大きさで色の濃度を表現
・ドットが大きいほど濃度が濃くなる
FMスクリーニング(Staccato 20ミクロン)
・同じ大きさのドットの個数で濃度を表現
・ドットが多いほど濃度が濃くなる
スクリーニングの特徴比較
内 容 | AMスクリーニング | FMスクリーニング |
---|---|---|
ロゼッタの発生 | 発生する | 発生しない |
細部の再現性 | 低い | 高い |
階調の再現性 | トーンジャンプが発生する | トーンジャンプが発生しない |
なめらかさ | 若干のざらつきが発生する | なめらかな色調を再現 |
干渉モアレの発生 | 発生する | 発生しない |